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労働は神聖、それとも生産の派生?

島田学長「雇用は生産の派生需要」
大坪社長「労働は神聖」


 今日2月8日の朝日新聞で企業の雇用責任について3人の方のインタビューがありました。小泉政権下で雇用を担当した島田晴雄・千葉商科大学長は<雇用は生産の「派生需要」>と指摘したのと対照的に、このほど千人の派遣社員を正社員化するレンゴーの大坪清社長は「労働は神聖であって商品化すべきではない」と述べています。また、製造業派遣労働者の地位向上に取り組むNPOガテン系連帯事務局長の小谷野毅さんは「日本の非正規労働者の割合は年々増え、4割に迫っている。非正社員では生きていくのがやっとで、結婚もできず、子どももつくれないという状況は明らかにおかしい」と指摘、雇用の見直しが必要だと述べています。

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  働くってどういうことなのか。島田学長と大坪社長の発言は対照的で示唆に富みます。私は、人間を中心に見る大坪社長の視点がいま重要だと思います。島田学長は労働経済学が専門の学者です。経済学でこのような考え方があることは分かります。しかし、労働を生産の派生需要であるとする捕らえ方は、働く人間を軽視する考え方につながる概念ではないかと感じます。生産が主人で、人間の労働はその僕になっているからです。

  島田学長流に言えば、学長(教授)の労働は、大学という生産活動の派生需要から生まれたものですね。主体は大学であり、島田学長はそこから派生する存在です。
 経済学のこうした考え方は経済活動を説明する有力な概念だと思います。しかし、この視点だけで労働を捉えると、人間の主体性、人格、意思というものが、浮かび上がってきません。大学があるから教授というポストが派生することは否定できませんが、その前に、学者というのは、本来、大学があろうとなかろうと、真理を追究する強い意思によって誕生するものなのではないでしょうか。

  私は学生時代、社会学を学びました。社会学の祖といわれるフランスのエミール・デュルケームが、社会学が学問として認められていない中で、それを確立しようと、懸命に努力したことを思い起こします。彼は、道なき道を開拓した。新しい学問分野の創造に挑戦したのです。彼の研究成果はその後の人に大きな影響を与え、社会学は学問分野の一つとして確立されました。ひとりの人間の創造的な営みは「派生需要」という概念では説明しきれません。
  労働といってもさまざまです。地道な作業の繰り返しである仕事も多い。しかし、その作業をする人間の思い、心というものを軽視してはならないと思います。

[ 2009/02/08 22:38 ] 社会論 | TB(0) | CM(0)
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