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「全員が正社員」 社長の信念とは

「社員全員が正社員」という会社があるそうです。多くの経営者たちが、正社員の数を減らそうとやっきになっているこの時代に、全員が正社員とは、いったいどんな会社で、どんな社長さんが経営している会社なのでしょうか。 今回のエントリーは、日経新聞の1月17日付朝刊に掲載されたこの会社の記事「異端に学ぶ「全員が正社員」――接客術がデフレ抵抗力に」についてコメントしている社労士さんのブログ(●「仕事の本質」第1389号 “雇用形態の問題”冒頭は日経新聞の記事引用部分)を、少し長いですが、以下に転載して紹介します。

ーー以下転載箇所ーー

衣料品の販売を「アースミュージック&エコロジー」の店名で全国展開している岡山市が本社にあるクロスカンパニーという会社がとても元気がいい。
流行を作り上げる商品力、訴求力の広告戦略はかつてのユニクロを想起させるが、異彩を放つ点がある。 全員が正社員で女性が定年まで働き続けられる雇用制度の存在だ。
このユニークな制度の原点は創業時にある。 石川社長は著名なアパレルの首脳に経営の要諦を聞いて回ったが、返ってきたのは「人件費を経営の調整弁に使え」という話ばかり。非正規社員主体の話しに違和感を覚え、正社員だけの会社にすることを決意する。
小売・飲食業の最前線はパートなど非正規社員が一般的。 人件費が安く、繁閑に合わせた勤務体系も容易に組めるからだ。 石川社長も試験的にパートを雇ったこともあるが、すぐやめた。 接客技術が正社員よりも劣り、販売効率が悪化したためだ。
商品・ブランドが醸し出す世界を来店客に丁寧に説明しないと衣料品は売れないことを痛感した。
業容の拡大で人件費の負担は無視できない。 だが、石川社長は「接客術が伴えば客単価が上がり、デフレの抵抗力にもつながる」と強い信念を持つ。 「組織の一体感によって会社が目指す方向性を共有できる」ことが背景だ。
~1月17日(月)日本経済新聞 『経営の視点』より~



全社員の9割が女性という中での正社員だけの組織運営、しかし現実は厳しかったようで、結婚や出産、介護などで職場を去っていく社員も多くいたようです。
でも石川社長は信念を曲げず、「どうすれば辞めなくても済むのか」を徹底的に聞き、試行錯誤を重ね、短時間勤務制度や休暇制度を充実し、働きやすい環境を作り上げたということです。
記事にもありましたが、この会社はまだ定年退職を迎えた社員はいなく、この「正社員だけの会社」が今後もどうなのか、こういう形態で経営が続けられるのか・・・ということはわかりません。
ただ、これだけ非正規社員が増えていく現実があり、正規と非正規の待遇差や仕事内容、雇用の在り方など、多くの課題を示している問題は、少なくともこのクロスカントリーという会社には存在せず、もうその問題は解決しているから、ある意味一歩リードしているとも言えるであろう、ということです。
人件費を経営の調整弁にして非正規雇用を活用する、雇用リスクを抑え、低コストで安価な商品を提供し、競争力をつけて売上アップを目指していく、
これは、アパレルや小売・飲食業だけでなく、製造業もこれに当てはまるから、こういう考え方がある意味スタンダードな方法となっているのかもしれません。
確かにこういう考え方ややり方で運営するからこそ、安価な商品やサービスを受けられ、我々消費者にとっては喜ばしいことかもしれません。でも今の時代はそれがデフレにつながり、結局はそれがわが身の雇用や賃金にも悪影響を与え、しかも消費を抑える行動にも出て、それが不況につながっていく、という悪循環にもつながります。
さらに非正規雇用であれば、「どうせ暇になれば辞めさせられる」と思わせられ、接客術を学ぼう、もっとお客様の立場に立とう、という気持ちも持つことは難しいし、“会社のために”という気持ちを持つことだってなかなかできない、非正規雇用を活用する、ということは常にこういうリスクがつきまとうということなのです。
じゃあ、クロスカントリーのように全員を正社員で雇用する、もちろんこれも1つの方法でしょうが、本人が辞めない限り、全員を定年まで雇用する義務を会社が負うのだから、これは大変でもあります。 経営がそれに耐えうる体力、財力があるのか、生みだすことはできるのか、なども問われてきます。
だから、「どっちがいい」、なんて言えないし、誰にもわかりません。 だからこれを決めるのは社長の信念、どういう方針で、気持ちで、決意で、どういう雇用にしていくのか、これを試行錯誤して決めていく、
こういうプロセスを経ないと決めることなんてできない、でも今は、非正規雇用も増え、正社員との待遇差も問題視されている、こういう問題を企業は考えていかないといけない局面にもあります。
クロスカントリーのように、経営者はこの問題、真剣に考え、信念を持って決めていくことが必要でしょう。

ーー以上、「日刊! ”信頼の社労士”が思う、「仕事の本質」」 より転載ーー ブログURL http://archive.mag2.com/0000230023/20110118075000000.html

こういう会社が本当にあるのですね。「売り手よし、買い手よし、世間よし」近江商人の経営理念「三方よし」を思い出しました。社員のモチベーションが低ければ、顧客も満足せず、会社(商品)の魅力は薄れていく。 逆に言うと、会社を維持・成長させるためには、顧客を満足させ続ける必要があり、それはひとりひとりの社員のやる気にかかっているということでしょうか。労働者から見ると、理想的な経営者であり、職場ですよね。 ぜひこの会社をさらに成長させて、新時代の「経営の神様」として、日本の財界をリードしていってほしいと思いました。
[ 2011/01/25 21:29 ] 社会論 | TB(0) | CM(0)
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